本日は中ノ堂一信先生による陶芸コース特別講義が開催されました!
題目は「茶碗の価値観 -中国から日本へ-」です。
今回の講義では茶会の主役である茶碗を軸に、唐物(中国)中心だった茶碗が、どの様な価値観の変遷を経て国焼(日本)に移っていったのか?
そうした茶碗の歴史を学び、これからの陶芸の在り方、必要なことを講演して頂きました。
今回の講義は陶芸の代名詞ともいえる茶碗のルーツを学べるということで、陶芸コースからたくさんの生徒が来ました!
普段は別々の教室で制作だったりなんかしてるのでこんだけの人が集まるととっても賑やかです。
「こいつホンマ〜」
そうこうしてるうちに遂に講義が始まりました!
まずは陶芸とは?という紹介から始まり、レジメに沿ってそれぞれの時代の喫茶の方式の変化について学び、それに伴い変化する茶碗の歴史について学びました。
短い時間の間に8世紀から現代に至るまで、1000年以上の歴史をババーッと頭に叩き込みました。ひたすら濃い内容でした。
その中でも大きなポイントとして取り上げたのは千利休と古田織部です。
千利休が生み出した「わび」という精神がもつ茶碗に込める内向性、そして織部のヘウゲモノ(風変わり)、ヒズミタル(個性美)といった茶碗に込める開放性。
このあたりが茶碗にみる日本的価値のベースになっている、とのことです。
うーん、これは面白い。日本人独特な感性というものはこうした特殊な文化から生み出されたのだと思うと何か不思議な思いがします。
最後の締めでは、茶碗の世界でも日本的価値観と西洋的価値観の共通性や差異を改めて認識することが未来につながると、言うてはります。
レクチャーを終えて、、、
満足気な表情のみなさん!それぞれの碗・ワールドの手がかりを掴めた様子!
ビバ!碗・ワールド!
中ノ堂先生、お忙しい中ありがとうございました!
ビバ!
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