今回のAPP arts programでは、同志社大学大学院の吉冨真知子さんをゲストにお迎えして、中国・宋代の青磁・青白磁についての研究と大学院の鈎一馬くんの作品との関連性についての口頭発表をしていただきました。発表では青白磁の魅力を器面の装飾にみられる陰影(影青)と、その釉調の冷たさにあると指摘されました。また、鈎一馬の青白磁片の集まりによって成形された《on the surface 04》においてもその特徴をみることができ、青白磁釉の特性を生かしているという点において両者は共鳴しているとまとめられました。
発表後には吉富さんと鈎くんとのトーク・セッションをおこない、お二方とも研究者と制作者という立場から青磁・青白磁の魅力について熱弁して頂きました。特に現代陶芸として制作してきた作品を、青白磁釉という観点から捉え直すこと。つまり、釉薬の特性を表現するために器という形体を離れた作品を制作することの可能性を感じたように思えます。
次回は陶芸における「装飾」のあり方について、話し合っていきたいと思います。
APP arts program 07は【5月20日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。
APP arts program 07は【5月20日(金)19:00-@資料室】にて行ないます。
鈎君の愉しそうな顔が思い浮かびます。
返信削除言語を踏まえてシンパシーを感じるとそれは確信となるのですよ。
愉しかったですか聴講した皆さん。
間違いなく愉しかったはず!
鈎君の愉しそうな顔を見ることができたのですから。