若杉さんのワークショップ2日目スタートです。
今日もロクロ場には若杉さんのテクを見るため人がいっぱい、わざわざ学外からバイトが終わってから来られる方々もいます。
一体どこからこのワークショップの情報を聞きつけてこられたのか、これも若杉さんの人気の成せる技なのかもしれませんね。
1日目に大まかな形を出した原型を水で洗いながら、表面の細かい傷を耐水ペーパーを使ってシャコシャコと磨きの作業。
磨いては洗い、流しては擦りの繰り返しで綺麗にしていきます。
それが終われば香炉の足の部分へ。
粘土と違ってやり直しの出来ない石膏の削り作業ですが、丁寧ながらも慣れた手つきでサクサクと足の形を出していきます。
学生やら院生やらからの質問攻めにも、作業をしながら嫌な顔一つせずに答えてくれました。
ちなみに、趣味は演劇を見に行くことだそうです。
ジャン!
驚くなかれこの原型、ほぼフリーハンドで削りだされているのです。
もう意味が分かりません、綺麗すぎます。
どうしてこんなに綺麗に形を出せるのかと尋ねると「慣れ」だそうです。
そうです、近道などはありませんでした。
ちなみに若杉さんはこの面取り作業がたまらなく好きなのだそうです。
そうです、好きこそものの上手なれです。
フリーハンドで形を出していることを知り、驚きを隠せないでいる和世さんはもうすぐ神戸のギャラリーで個展がありますので、よろしければこちらもチェックしてみてください。
『中谷和世展』
=きりとった白のかたち=
いよいよ若杉さんの代名詞とも言える模様の削りだしの作業です。
もちろんこの模様の当たりもフリーハンドです。
形を見ながら慎重かつ手早く掘っていきます。
「私の制作はスピードが命です。」
とレクチャーで言っていた通り、若杉さんは作業をしている間ほぼ一度も手を休めること無く、淡々と無駄の無い動きであっという間に模様が出てきました。
ここまできたらもう少しです。
若杉さんがちょこっと休憩している間に原型を触る田中。
それを見て笑う若杉さん。
つなぎ姿の黄君は何故か陳さんの手を見つめています。
後は仕上げの作業だけです。
丁寧に耐水ペーパーで磨きながら模様のエッジを出していきます。
仕上がったものがこちらです。
香炉の原型の完成!
水に濡れてしっとりとした表情の原型はどこかセクシーに見えます。
あとは香炉の蓋の部分です。
と思いきや何やら考え込む若杉さん。
考えている顔もきれいです。
どうやら今回の原型は割り型がいつもより難しいらしく、残りの時間と日数では蓋の型取りまでは出来ないことが判明。
それでも本体の部分は出来ているので、今回は無茶をせず本体の型取りまでをすることになりました。
原型が出来上がったところで2日目は終了。
蓋を見れなくなったというショックから何とも言えない表情をカメラに向ける平井。
石膏でもかじったのでしょうか?
唇がうっすらとしろくなっていますね。
次回は3日目、最後の型取りの作業です。
お楽しみに!
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