どうもこんにちわ院生です。
元気ですか?
暖かくなってきましたね。
カエルも鳴き出してきました。
春です。
窯場の方で何やらざわざわした気配を感じたのでカメラを持って駆けつけると、そこには何やら炎を吐き出しているものがありました。
あれは一体なんなのか…。
「ヘァ!」
あれは院生の田中…、一体何をしているのか?
もっと近づいてみるともう1人の院生、平井がいます。
2人で何やら祈りを捧げているようですね。
春です。
あちあちです。
近づくと産毛はいつの間にかチリチリになる程の熱さです。
炎を吹き出していたものの正体はこいつでした。
そうです、皆さんご存知の陶芸コース手作り移動式窯です。
「彼は窯である、名前はまだない。」
平井は最近夏目漱石でも読んだのでしょうか?
「ブブブブボボボボホホホホホホホ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン」
なんじゃこりゃぁ!?
まあそうですね、扇風機です。
陶芸コースの扇風機君はとてもジャンボです。
こいつのパワーは半端じゃねぇぜ!!
これで風を送りつつ煙を飛ばします。
火の勢いが衰えてきていますが、どこからともかく田中が継ぎから継ぎに木材を運んでくるので大丈夫です。
じゃんじゃんぶち込んでいきます。
炎の勢いは衰えていますが、窯自体に蓄熱しているので、窯はとてもあちあちです。
アットいう間に燃えてきました。
じゃんじゃんぶち込んでます。
じゃんじゃんぶち込んでいきます。
ジャンジャンバリバリ
ジャンジャンバリバリ
炎を見つめる田中。
じ〜っと見つめています。
「よく燃えろよ。」
「まだいける!」
「もっと燃えろ!!じゃんじゃん燃えろ!!!」
もっと燃やすべくジャンボ君を焚き口に近づけ風を送り込んでいます。
焚き口からはバチバチという音がしています。
もう熱い、ああ熱い。
「もっともっと…、」
「燃えろー!」
「ポゥッ!!」
かなりの火柱が立ちました。
満足げな表情を炎の向こうで田中は浮かべています。
「えぇ?なんだよー?」
「それなんだよー?」
「めちゃもえてるよー?」
「めちゃ熱いよ!」
院生のチンも騒ぎを聞きつけてきました。
「燃えすぎてなんかもうおもしろいよー」
さんざん騒いでいましたが彼らが一体何をしているのかというと、来週この窯を使って作品を焼くために窯を空焚きして湿気を飛ばしているところなのです。
だからジャンジャンバリバリ木を燃やしていたのです。
薪だけでも焚く事は出来るのですが、松などの薪は高級です。
今回はそこらに落ちている薪になりそうな木を拾って集め、それと灯油を使って ソーダ窯をする予定です。
コツコツと4月から集め始めてこんだけ集まりました。
別の場所にもう一台分ぐらいあります。
なんかこれはこれでカッコいい感じがするのは何故でしょう。
日常の至る所に様々な「美」が転がっていますね。
それに気づけるかどうかですね。
たまには散歩でもしてみようかな。
春だし。
「そうですねぇ。」
「外にさーっと塗れて、」
「目をっ、目をやられたっ!」
「中にちゅーっと注入な。」
「それはとってもべんりですね!」
「来週の窯焚きの様子をお楽しみに!!!」
院生でした。
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