どうも院生です!
昨日から院生主催の恒例のワークショップがはじまりましたよ。
去年は山口紗矢さんをお招きしての、スライドレクチャー&ワークショップをしていただきました。
みなさん覚えているでしょうか?
あの土をビタンビタンするやつです。
覚えていないという人はこちらをクリックしてみてください↓
今回は精華の陶芸コースの3回生進級制作を担当していただいている、若杉聖子さんをお招きしました。
今回も毎度おなじみのスライドレクチャーから始まります。
ちなみに、右の青いジャケットが松本先生です。
左のエプロンを付けているのが今回の主役、若杉先生です。
松本先生による、若杉先生の簡単かつ分かりやすい導入、小気味の良いジョークも交えながらレクチャーは始まりました。
若杉先生が陶芸を始めるきっかけになった展覧会のエピソードから始まり、どのようにして作家として活動していく道をずんずんと歩んでこられたのかなどなど、これから社会に旅立っていく院生、4回生達にとってとても参考になる話を聞く事が出来ました。
好きこそものの上手なれですね、近道などはありません。
そして話は制作の事へ。
若杉先生は鋳込みの技法を使った制作を中心に活動されています。
先生は粘土ではなく石膏で原型を作り、型をとるそうです。
石膏は粘土よりも堅く、先生の作品の命とも言える形のラインを綺麗に出す事ができるとのこと。
その他にも、何度でも型を取る事が出来るので便利なのだそうです。
型からとった作品を素焼きしてから耐水ペーパーで磨いている様子。
この磨きの作業が、作品のしっとりとした質感と綺麗なラインを出すためには欠かす事の出来ない重要な作業です。
こちらは出来上がった原型から型を取るための作業の風景。
制作は、とにかくスピードが命だという若杉先生。
だいたい一つの作品の原型はほぼ1日で完成させる事が出来るそうです。
は、早いいいいい!!!
「鋳込みに時間が取られるから、型をいかに早く作れるかが勝負だよ。スピードが命!(笑)」
作品自体ももちろん素晴らしいのですが、作品の写真とDMのクオリティにも驚きです。
一体何故こんなに綺麗なのか?
若杉先生いわく、写真やDMも作品の一つと考えてかなり力をいれて制作されていて、写真はカメラマンに撮影してもらい、DMのデザインもデザイナーの方と打ち合わせをしながら一緒に作っているのだそうです。
そのため、ギャラリーと揉めることもしばしばあるようですが、こういうところにもしっかりと時間とお金をかける事はとても大事なこと。
DMを見た相手にも伝わるし、ギャラリーに声をかけてもられるきっかけになり、ひいては展覧会の集客にも確実に繋がっていくのだとおっしゃっていました。
勉強になります!
綺麗な写真に思わず松本先生も身を乗り出してスライドを見ています。
普段の制作の他にも、様々な取り組みをしている若杉先生。
こちらは台湾へ行ったときに知った台湾茶に興味を持ち、台湾茶の先生と一緒アドバイスを聞きながら制作した茶器の写真です。
薄いところに光あたりうっすら透けているのがとても綺麗です。
こちらは華道家の方とのコラボ写真です。
花器だけで完結してしまっているため、花を生けるのが難しいそうで、そこをどう改善するかが課題なのだそうです。
綺麗なだけじゃダメなんですね。
用途のある器の難しいところでもあり、面白いところでもあります。
コレは錫の加工をしている能作さんとのコラボ作品。
錫の茶托だそうです。
白磁の器と錫の輝きが何とも何とも。
お次ぎは和紙の作家、森田千晶さんとの二人展のDM写真。
白過ぎて何が何やらもう綺麗です。
検索すると色々見る事が出来るので、気になる方は是非調べてみてください。
そんなこんなで大満足のスライドレクチャーは幕を閉じました。
そして、昨日今日明日の3日間13:00〜18:00の間、陶芸コースのロクロ場で実際に石膏ロクロのワークショップが開催されています。
もはや明日が最終日なのですが、実際に作業をしている風景を見る事が出来るまたとないチャンスなので、皆さん精華の陶芸コースまで遊びにきてはいかがでしょうか?
次からはちゃんと前もって告知しますね!
0 件のコメント:
コメントを投稿