2013年11月6日水曜日

山口紗矢さんのレクチャー&ワークショップ!!

こんにちは、先日シンガポール在住の陶芸作家、山口紗矢さんによるレクチャー&ワークショップが行われました!

山口さんは精華の陶芸コースを卒業した後、日本の陶芸教室で6年間働き、その後シンガポールへ。そしてシンガポールで働きつつ作家活動を続けているとのことです。
まずは山口紗矢さんによるスライドレクチャーから始まりました。
スライドレクチャーでは学生時代の作品から現在に至るまで、作品のテーマやシンガポールでの暮らし、展覧会の話など様々な話を聞かせていただきました。



まずは松本先生のクオリティの高い導入。ベテランである。


山口紗矢さんの学生時代の作品。超パワフル!
(開始10分でデジカメの充電が切れるハプニング発生)


山口紗矢さんは学部時代は自然をテーマに、風化して行く自然、石や岩などの表情を用いて制作をしていたそうです。
現在も自然をテーマにしているのは変わっていないそうですが日本にいたときとシンガポールに来てからの自然の捉え方は徐々に変わっていったそうです。

シンガポールでは英語を学びながら陶芸教室で働き、コンペや企画展などに参加していったそうです。
シンガポールでの展覧会では抹茶碗100個ほどを展示し、それでそのままお茶会をするという形式をとっていました。まず器のアート作品というのがシンガポールではなかなか新鮮らしく好評だったそうです。



スライドレクチャーを終え、WSが始まりました!
WSでは山口紗矢さんに器の制作をしていただきました。
その作業工程が普通の器とは違うところが多々あって面白いので順を追って紹介したいと思います。


まずは



高台づくり!まずは器のベースを作ります。
中から丸い棒みたいなので凹凸をつけていきます。


そして次はタタラ!バネワイヤーで粘土を切ってそこに顔料で色をつけたりつけなかったりします。この切った粘土をある程度の薄さまで地面に叩き付けて伸ばしていきます。

ここからみんなも参加!


ベチベチと地面に粘土を叩き付ける男達。
なんか変。


M氏「くっ!難しい!」

褒められたい一心で頑張るM氏。


「うまくできひん!!」

土下座スタイルで粘土ゲチャゲチャにしてる陶芸女子。


「あぁ!!うまくできひん!!」

相変わらず土下座スタイルで粘土をゲチャゲチャにしているようです。


左「くっ!!」

右「みんなヘタクソだなぁ、こうやるんですよ」


ブワァン!!

さすがの手さばき。引くレベルです。



伸ばした粘土はこんな表情になりました。
土の表面が伸びて独特な、不思議な模様になりました。面白い。


さぁみんなが四苦八苦しながら作ったタタラの出番がやって参りました!
これから最初に作った高台の上に伸ばしたタタラを乗せて巻いていきます。


乗せて巻いた後は、中の接続部分をヘラでならしていきます。
終始感じていたのですが、粘土って思っている以上に丈夫なんだなぁと思いました。


そして出来た器がコチラ。土の表情とか口の感じが絶妙、かっこいい!




男A「すごいっすねぇ」

マスクちっさ!


後半作っていた器はかなりアクロバットな、攻めた形状になっています。
一つの技法でもいろいろなものを生み出せるんだなぁ、ととても感心しました。


今回のWSで作られた器達は素焼きを経て、3月に山口紗矢さんに再びお越しいただいて釉がけをします。土の表情と顔料、そして釉薬。焼き上がりがとても楽しみです!


山口紗矢さん、レクチャーとWSありがとうございました!
そしてまた釉掛けのときはよろしくお願いします。






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